tag:blogger.com,1999:blog-36295170572104888272024-03-14T03:02:47.433+09:00Tequila's Diner Blog静岡にあるアメリカンダイナー。炭焼きハンバーガーやホットドッグなど多彩なアメリカ料理をお楽しみ頂けます。Adminhttp://www.blogger.com/profile/00648539813507568699noreply@blogger.comBlogger222125tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-20828376053487167572015-09-03T17:37:00.001+09:002015-09-03T17:37:26.395+09:00結局どうでもいい話しか書けない……。<p class="mobile-photo"><a href="http://1.bp.blogspot.com/-CR1P0QzsgI0/VegGxuUEIzI/AAAAAAAAAsk/rJO2J7v0rUY/s1600/IMG_20150903_164632-746396.jpg"><img src="http://1.bp.blogspot.com/-CR1P0QzsgI0/VegGxuUEIzI/AAAAAAAAAsk/rJO2J7v0rUY/s320/IMG_20150903_164632-746396.jpg" border="0" alt="" id="BLOGGER_PHOTO_ID_6190205139136291634" /></a></p><p dir="ltr">やけに涼しい、悲しくなるくらい澄み切った朝にしみじみ思うのです。<br> 椎間板ヘルニアになった事で初めて分かった事もあるんだな、と。</p> <p dir="ltr">痛みに対する感覚の鋭さ鈍さ、というのは個人差が大きいという事は、若い頃に彫師の方から聞いた事がありました。で、私自身はどうも、かなり鈍い部類らしい。<br> 確かに今まで、映画のように気前良く斬られてみたり、夢のようにたくさん折れてみたり、冗談のように轢かれてみたり、千切れてみたり焼かれてみたりと思い返せば実に多彩な傷付き方をして来たけれど、痛みに悶絶した、という記憶はないのです。勿論ある種の時には脳内に然るべき物質が分泌されているから痛みを感じないのだろうけど、ある時から痛みを感じない様にするコツを覚えたと思うのです。</p> <p dir="ltr">あれは確かオーストラリアに初めて行った時のこと。<br> 当時のパースには、裸足で生活している若者がたくさんいた。当時の私は19歳の誕生日を迎えたばかりの若造で、その年頃の若者の多くの例に漏れずソローやらケルアックやらギンズバーグに傾倒していたので、因習的で安易な物質文明への反発、或は体制の中で歪められた人間性の解放の象徴としての裸足生活の実践が、衝撃的にカッコ良く見えたのです。</p> <p dir="ltr">で、早速翌日から裸足で暮らしてみた 。<br> のですが、思ってたよりコレがずっと痛い。それまで気にも留めなかったけれど、世の中の至る所には針の筵の様に尖った小石が散らばっていて、物心ついてから10余年、靴という鉄の鎧に護られてきた私のヤワな足裏は、いつも道の片隅で虐げられている小石君達の恰好の餌食となったのです。<br> これでは近所のカフェに行くのも一苦労。おまけに大変な思いでようよう辿り着いた足の裏安全地帯であるカフェには靴を履いてなければ入れない決まりだったから、入口でヒップポケットにねじ込んであったスニーカーを引っ張り出して着用するという…。<br> しかし、若かりし頃の私は、一度始めた事を痛いからとか矛盾だらけだからとか、ポケットの口がビロビロになるからと言ってすぐに引っ込める訳にもいかず、我慢し続ける事一カ月、ある日気付いたのです。足の裏に力を入れるから痛い、という事に。突っ張った足裏の皮には小さい石でさえ実質より大きい存在感を持って突き刺さってくるのだ。逆に、力を抜いて足裏の皮を柔らかくしておくと、何というか、石を包み込むというか、痛みそのものを包み込んでくれるのです。<br> この小石メソッドが、何と大概の痛みに有効。<br> 痛い時に一度痛みから距離を取って深く息を吸うと、痛みを呑み込める、というか。<br> まあ、いわゆるちょっとしたコツです。</p> <p dir="ltr">この術を以て私は、人生に雨槍の如く降り注ぐあらゆる痛みに対応してきたのです。<br> そして、恐ろしい事にそんな私にしてみたら骨が折れた位で仕事を休もうとする部下なんてただの根性なしだったし、40度そこそこの熱で出勤して来ない上司なんてただの給料泥棒だったのです。<br> そう。<br> 私には他人の肉体的な痛みが解らなかった。(心のやつはちゃんと解るんですよ)<br> 痛いならあらゆる手段を講じて痛くない状態にして来るのが当然で、それで仕事に穴を開けるなんてやる気がないに過ぎない、と本気で思っていたのです。</p> <p dir="ltr">二年前の夏、私の腰は長年患っていた坐骨神経痛から椎間板ヘルニアに昇格を果たした。<br> 同じ腰痛とはいえこの二つはもう劇的に違う。椎間板が飛び出ちゃう位違う。<br> その朝、目が覚めた瞬間から制御不能の痛みが脳天を直撃し、制御出来ないという初めての事態に心は動転した。しかし、あらゆる痛みは自らの精神の状態をコントロールすることで飼い慣らす、ということしか知らない私の気の毒な脳ミソでは、病院に行くという高尚な選択肢は思いも浮かばず、ましてやトラムセットという蠱惑的な錠剤の存在など知る由もなく、結果私はほぼ二日の間文字通りのたうち回った。<br> 三日目の朝、痛みは酷かったけれど、制御出来る範疇まで帰ってきた。そこで私は病院に行けばいいものをダイナーに出勤した。職場というのは自然に緊張するもので、ユニフォームに袖を通すと身体の多少の不具合は感知されなくなる、ということを私は知っていたのです。<br> ところが、営業が始まっても歩行がままならないどころか支えがなければ立っていることも困難で、結局私はその晩、全くの役立たずだった。</p> <p dir="ltr">その晩を境に考え方が変わった。<br> 自転車で転げて鎖骨が折れた、と言われても、鎖骨の一本や二本でピーピー言うんじゃないよ、と思わなくなったのです。私にしたらそれは骨が折れただけにしか感じないかもしれないけれど、当人にしたらヘルニアを発症したとき位痛いのかもしれない。ホントは立ってるのも辛いのかも知れない、という風に。</p> <p dir="ltr">人の痛みが何となくでも分かると人に優しく出来る。<br> 人の有り難みも分かる。<br> そうすると、今度は人に優しくしてもらえる。</p> <p dir="ltr">何と良いことずくめ。</p> <p dir="ltr">しかし、ここまで書いてなんですが、こうやって改めて文章にして読み返してみると、要は、皆さんが小学生の頃には出来るようになったことを私は35歳まで出来なかった、という実にどうでもいい話を書いていたのだ、という事実に気付かざるを得ず、自分でも驚いている次第です。書き出した時は今日こそ良い話を書ける、という予感に満ち溢れていたのに。。<br></p> <p dir="ltr">因みに余談ですが、私の裸足生活はその後、ヒッチハイクでオーストラリアをぐるっとしてシンガポールに戻り、国境で捕まったり詐欺にあったり飛び込みチャンピオンになったり材木船に忍び込んだりマラリアになったり牛の内臓を掻き出したり懺悔して後ろに倒れたり、と、紆余曲折を経て日本に帰りつくまで続いたのですが、真夏の東京の灼熱のマンホールを踏んで両足裏に巨大な水ぶくれをつくった事をきっかけに終焉を迎えました。<br> 因習的で安易な物質生活を満喫している今となっては、若かりし頃の良き思い出です。</p> <p dir="ltr">コンクリートジャングル恐るべし。</p> Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-5835691731723093412015-08-24T03:53:00.001+09:002015-08-24T03:53:39.164+09:00私の恐怖体験、或は私は如何にしてINNISFAILというその街を出たか。<p class="mobile-photo"><a href="http://3.bp.blogspot.com/-tXif864xC2Y/VdoWs7CTK6I/AAAAAAAAAsU/xS7yILUWZmk/s1600/IMG_20150824_004701-719165.jpg"><img src="http://3.bp.blogspot.com/-tXif864xC2Y/VdoWs7CTK6I/AAAAAAAAAsU/xS7yILUWZmk/s320/IMG_20150824_004701-719165.jpg" border="0" alt="" id="BLOGGER_PHOTO_ID_6186281999164189602" /></a></p><p dir="ltr">その教会は通りを少しだけ山の方に入ったところにあった。<br> 少しだけ、と言っても、割と田舎の街の話なので、夜になると車のヘッドライトか教会から漏れてくる光しか辺りを照らすものはなかった。<br> 真夜中になって全ての灯りが絶えると、辺りは丁寧に塗り潰したみたいな黒に覆われてそこには教会どころかそこに続く道すらもないように思われた。</p> <p dir="ltr">夜の集会は毎週日曜日に執り行われた。<br> 毎週日が暮れた頃、私は居候先の家主であり仕事の先輩でもあるジェイソンとパトリックに連れられて、その教会に渋々足を運んだ。</p> <p dir="ltr">私はクリスチャンではないが聖書を読んだこともあったし教会に足を踏み入れたことだって何度もあった。内容に共感するか否かはともかく、人々がなにか一つの共通の意識、目的を持った場にいる、というのは何というか、特に何も持たずフラフラしていただけの私を清々しい気持ちにさせてくれた。それに、きちんとした自然の材料を使って造られた建物の中に居るのはそれだけで心地良かった。石造りの高い天井に余韻を残す靴音や、夏でもしんと冷たい木の長椅子が私は好きだった。<br> それ故、私の中で教会というのは「良い」場所と認識されていた。</p> <p dir="ltr">にもかかわらず渋々なのには理由があった。</p> <p dir="ltr">その教会の集会には、私の嫌いな件がひとつあった。<br> それは、ありがたいことに神に選ばれた3人(私には罰ゲームの被害者としか思えなかった)が、壇上に出てこの一週間で自分が犯した罪を告白して許しを乞う、というものだった。ジェイソンは恐ろしく気の短い男で職場でも路上でも割にいいペースで人を殴ってみたり、仕事中に左手首に付けた牛肉用のいかついフックの使用対象を誤ってみたりしていたから懺悔のネタに事欠かなかったけれど、 私なぞは仕事は恐ろしく真面目にしていたし、大それた悪事を働くような度胸も無かったので、もし自分が指名されたらどうしようか毎回気が気でなかった。参考にすべき多くの善良な皆さんは、火曜の口論の際に妻にごめんと言えなかったとか、水曜の夕食を残してしまったとか、木曜の朝に10分寝坊したとか、私からしたら人前に出て許しを乞う必要等およそ無いような事をやけにしんみりした口調で並べ立てるだけで、それらに何の罪悪感も感じない私には真似のしようもなかった。<br> 一番の問題は、その後の「退治」の件だった。<br> 選ばれし3人が告白を終えると、右端の人間から悪霊(?)の退治が執り行われる。<br> 罪人の目の前には牧師(神父だったのかもしれない)が立ち、後ろには跪いた信徒の男が二人、もうお前を逃がさないぞ、とばかりにぴたりと付く。<br> 牧師、彼の額に手をかざす。そしてかけ声。「ハッッ」。罪人、後ろに仰け反って倒れる。二人の男、罪人をキャッチして抱え起こす。罪人、やけにスッキリした顔。そして宣誓。明日からは神の導く道に則って正しく生きます。一同、拍手。<br> 簡単に言うとこれが一連の流れだったが、場合によっては、倒れた所で罪人がそれこそ何かに憑かれた様にのたうち回って苦しみ出したり、後ろの男がキャッチし損ねて場内に鈍い音が響き渡ったり、一部イレギュラーはあった。</p> <p dir="ltr">私が恐れたのは、公衆の面前で自分が悪いと思ってもないことをまるで悪いことをしたかの様に虚偽の申請をしなければならないことであるとか、得体の知れない気功みたいな力で後ろに吹き飛ばされることであるとかではなかった。ましてや、後ろの男がキャッチし損ねて後頭部を堅木の床にしたたかに打ち付ける事でもなかった。<br> 私は、掛け声の直後に、私の身に何も物理的な現象が起こらない事を恐れていた。</p> <p dir="ltr">しかし、恐れている事というのは、往々にして現実になるものだ。</p> <p dir="ltr">その教会に行き始めて8回目か9回目の晩、その時はやって来た。<br> 予期していたよりも早いようにも思えたし、遅いようにも思えた。何れにしろ、私はいつかその時が来ることを知っていた。</p> <p dir="ltr">牧師に指名を受けた時、私の頭の中は文字通り真っ白になった。<br> 考えなければ、という意識はあったが、実際何も考えられなかった。私は操り人形のように自分の意志とは無関係に歩き、壇上に登ったが、何が私を操っているのかは知る由もなかった。<br> 順番が来てマイクを渡された私は、かねてから考えていた通り、一昨日の仕事中に手を抜いたことを詫びた。それはいい加減な嘘だったが、「悪いことなど一つもしていません」という勇気が私にはなかった。きちんと懺悔した私には盛大な拍手が送られた。<br> そしてその後、いよいよ最も恐ろしい瞬間がやって来た。<br> 牧師が私の額に手をかざしたときに既に、私には何故かその直後に私が最も恐れている事が現実になることが解ってしまった。<br> そして、実際にそうなった。</p> <p dir="ltr">牧師の掛け声の後、私の身には何の変化も起こらなかった!</p> <p dir="ltr">私はただそこに立っていた。<br> 私の脳みそは未だその業務を放擲したままだったが、私の全身の皮膚は恐ろしい程の負の空気を感じ取っていた。私は牧師の方を向いてた為皆には背を向けていたが、場内がしんとした事や空気の温度がすっと下がったこと、皆が、例えば殺意に限りなく近い思いをもって私の背中を眺めていること位は解った。私は突然、夜中に真っ黒になった教会を思った。そこにはそこに続く道はおろか、出口さえなかった。中で何が起ころうとも外界には漏れようもなかった。<br> そこで私は、初めて本当に怖いと思った。</p> <p dir="ltr">気が付くと私は天井を見上げていた。私の身体は二人の男によって支えられていた。私はどうやら後ろに倒れたようだった。<br> つい先程まで恐怖の根源だったみんなは、本来の姿に戻って拍手していた。<br> いや。<br> もしかしたら私の背中を眺めていた時のみんなの方が本当の姿だったのかも知れない。<br> いずれにせよ私は上手くやったようだった。<br> 私の周りには祝福の握手や抱擁を求める人達で溢れ返っていたけれど、依然思考回路の停止していた私が如何に振る舞ったかは記憶に残っていない。<br> <font size ="2">極度の緊張から解放された私にはちょっとした山くらいの疲労感がドサッと降りかかってきてすぐにでも寝てしまいたかった</font><font size ="2">が、ジェイソンやパトリックと同じ屋根の下にいる以上もはやそれは望めなかった。ジェイソンもパトリックもあの殺意の群衆の一部だったかと思うと、私にはもう何を信じて良いのか判らなかった。</font></p> <p dir="ltr">翌日、私はいつもと同じように二人と一緒に出勤して、いつものように働く振りをしつつもこっそり経理にそれまでの給料を貰い、そのまま何も言わずに工場と街を出た。<br> バリ島でほぼ全財産を騙し取られて国に帰る飛行機代のために違法労働に従事していた私に、みんなとても良くしてくれた。ジェイソンやパトリック、その他多くの人達にお世話になったけれど、私はそのうちの一人にも挨拶もお礼も言わなかった。</p> <p dir="ltr">私は知った。あの晩私を否応なく壇上に引きずり出したのが「恐怖」だった、ということを。<br> それは、それまでに私が識っていた恐怖、例えば、今からとっても痛いことをされる、みたいな恐怖とは全く異質の恐怖だった。もしかしたら、幼い頃夜に対して無条件に覚えた恐怖に似ていたのかもしれないし、自分という存在そのものを抹消されるような、より根元的な恐怖だったのかも知れない。<br> 私はただただ怖かった。とんでもない不義理を犯してまでも、街を逃げ出して遠くに行かなければならなかった程。</p> <p dir="ltr">確かにあの晩、ルールを破ったのは私だった。<br> ただ、私には何の悪気もなかった。私のそれまで生きてきたのはわざわざ罪を見つけ出して申請しなくてもよい世界だったし、掛け声と共に後ろに倒れる演技も必要としない世界だったのだ。</p> <p dir="ltr">世界が外界と遮断されたところで完結してしまうのは恐ろしい。<br> それが完成すればするほど、そこにそぐわないものに敏感になる。ウイルスが入り込むとすぐに排除しようとする人間の身体に似ているのかも知れない。<br></p> <p dir="ltr">牛肉工場に通う道すがらに、MUNDOO(マンドゥー)という街があって、我々3人はいつもその街のスタンドで朝のコーヒーとミートパイを買う習慣だった。<br> 現在私の知っている方で、その思い出の街の名に非常に良く似た名字の男がいて、その方と会ったりその名前が話題に上ったりすると時々だけれど、連鎖してあの時の事を思い出す。<br></p> <p dir="ltr">あの朝、あの街から逃げ出さずにもう暫く留まっていたら?<br> あの時、後ろに倒れなかったら?悪いことなどしていない、と言っていたら?<br></p> <p dir="ltr">もちろん答えなんて出ようもないのだけど。<br> </p> Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-26373365996835129492015-08-21T06:17:00.001+09:002015-08-21T06:17:12.099+09:00ダイナー五周年にあたって思うこと。<p class="mobile-photo"><a href="http://3.bp.blogspot.com/-PFfIkCBaLwg/VdZD2c-NgKI/AAAAAAAAAr4/53GL9u-Bfso/s1600/IMG_20150704_151828-732100.jpg"><img src="http://3.bp.blogspot.com/-PFfIkCBaLwg/VdZD2c-NgKI/AAAAAAAAAr4/53GL9u-Bfso/s320/IMG_20150704_151828-732100.jpg" border="0" alt="" id="BLOGGER_PHOTO_ID_6185205741009076386" /></a></p><p class="mobile-photo"><a href="http://2.bp.blogspot.com/-nKXOLIXcG0o/VdZD3jsHuAI/AAAAAAAAAsE/3v2UgZ73Gt4/s1600/IMG_20150715_185359-736634.jpg"><img src="http://2.bp.blogspot.com/-nKXOLIXcG0o/VdZD3jsHuAI/AAAAAAAAAsE/3v2UgZ73Gt4/s320/IMG_20150715_185359-736634.jpg" border="0" alt="" id="BLOGGER_PHOTO_ID_6185205759992117250" /></a></p><p dir="ltr">この秋に護国神社で開催される手創り市の選考結果発表日、ということですっかり忘れていましたが、先日8月10日より、テキーラダイナーは開店してから6回目の夏に突入致しました。</p> <p dir="ltr">お祝いに来て頂いたり連絡を頂いたり。ありがたいことだと思っています。節目なんだからきちんとイベントとして形にしなきゃいけない、なんてお叱りを頂いたりもするのですが、そんな言葉すらも嬉しく頂戴致しました。<br> 何故何にもやらないのかと訊かれれば、何だか気恥ずかしかったり、毎年夏は殊更忙しく営業させて頂いたり、なんて言い訳にもならないような言い訳はたくさん出てくるのですが。正直なところを言うと、私の中では初めてのお店を開けた8年前の4月27日の方が大切に思える、というのが本当のところかも知れません。<br> そんなセンチメンタルに過ぎる私情はさておき、然るべき期間多くの人に優しくしていただいてすごく嬉しく思っています。</p> <p dir="ltr">お店というのは人に優しくなければならない、なんて思うのです。<br> でも、比較的ガサツな私にはキメ細やかな粋な計らい、みたいな事は毎日毎日は出来ない(そりゃ私にだってたまになら出来ますけど)。ならばせめて優しくないことをしないようにしよう、と。じゃあお客さんに対して一番優しくないことって何かって考えると、やっぱりお店をやめてしまうことだな、って思い至るのです 。<br> 全てを同時にバランス良く出来る人というのがいて、私も随分そういうのに憧れた時期があったのですが、私はそうはなれなかった。あれもこれも同時に出来ないならどうしても優先順位をつけなければならない。つまり業態とかスタンスとかコンセプトとか、そういったことに重きを置きすぎて店を潰してしまうよりは、上手くいかないこと、上手く出来ないことは臨機応変に変更して、とにかく長くお店を構えていられるようにしよう。<br> そんな8年間だった様に思います。</p> <p dir="ltr">「本店」から「ダイナー」に移行した直後、私の未熟さ故に店の内容を根幹から変えなければならなくなった時に離れていってしまったお客さんは少なくなかった。今でもガッカリさせて申し訳なかったと思う事があるのですが、結果それ以上のお客さんがダイナーを好いてくれた。<br> そうしてまた夏を迎えられた。<br> 感謝のしようもないありがたいことだと思っています。<br> 私にとっては、ダイナーを「五年間営業出来た」という事よりも、ダイナーの「五年と一日目の営業準備が整った」事の方にどうしても意味がある様に思えるのです。そして「営業準備を整える」には愛すべき現役スタッフや卒業スタッフの力が必要不可欠だったし、それはこれからも変わらないと思うのです。<br> みんな厳しい中良くやってくれてありがとう。</p> <p dir="ltr">素行が悪いとか(私はそうは思ってません)人相が悪いとか(私はそうは思ってません)酒癖が悪いとか(反省してます)、そんな悪評ばかりの絶えない私ですが、一つこれまで通り仲良くして頂ければ、なんて思っています。</p> Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-27513007313492503582015-08-07T03:52:00.001+09:002015-08-07T03:52:49.239+09:00ヘアカラーについて。<p class="mobile-photo"><a href="http://2.bp.blogspot.com/-9-STd0LEc44/VcOtA7X9vLI/AAAAAAAAAro/Uhgz5ZOv9C8/s1600/IMG_20150805_211533-769240.jpg"><img src="http://2.bp.blogspot.com/-9-STd0LEc44/VcOtA7X9vLI/AAAAAAAAAro/Uhgz5ZOv9C8/s320/IMG_20150805_211533-769240.jpg" border="0" alt="" id="BLOGGER_PHOTO_ID_6179973345132264626" /></a></p><p dir="ltr">あまのじゃくだと思うのです。<br> 殊若い時分は極端だった。<br> みんながしていることはそれがどんなに魅力的に見えてもしたくなかった。<br> おかげで煙草も吸わずに大人になったし、金髪や茶髪にすることもなくずっと黒髪で通してきたのです。</p> <p dir="ltr">そんな私ですが、この度、この歳になって人生で初めて染髪する運びとなりました。<br> 辛く悲しい事があった訳ではありません。商売が上手く行かずにやけっぱちになった訳でもありません。忘れたい一夏の恋がある訳でもありません。<br> 私が大変大事に思っている、将来が楽しみなスタイリストの卵の練習台です。</p> <p dir="ltr">何色にするの?と聞かれますが、私も知らないのです。<br> 「飲食店勤めだから清潔感のある感じで」としか希望は出してないのです。<br> あ。「折角やるなら出来ればカッコ良くしてね」とも言いました。<br> 「(一部の前衛的なお婆様方に散見される)かき氷のシロップとおぼしきビビッドなブルーやパープルは避けたい」とは強く思ったものの、口には出しませんでした。</p> <p dir="ltr">とにかく皆さん、次にお目にかかる時には私は場合に依ったら突飛な髪色になってるかもしれませんが、決して40手前にして急にはっちゃけた訳ではないですよ。<br> 若者の輝かしい未来の礎になっているだけです。<br> 輝かしい未来の礎になっているだけです。(二回言った。。)</p> <p dir="ltr">万が一ダサかったらスタイリストに言ってください。<br> その場合は私も急に被害者気取りで文句言いに行きます。<br> そしてまた、これぞ、という色にしてもらいます。<br> 我々は決して諦めません。勝つまでは。(何に。。)</p> <p dir="ltr">余談ですが私、礎仲間(大人)を募集しております。<br> 若きスタイリストにあなたの頭を貸してやって下さい。<br> 何故大人かというと、練習台とはいえお代が発生するからです。<br> 因みに彼女は卵である故にシャンプーとヘアカラーしかしてはいけないので、そこのところを考慮頂ければ、と思っています。<br></p> Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-6665003440315368502015-07-28T17:24:00.001+09:002015-07-28T17:24:42.798+09:00これでもだいぶ短くしたから許して。<p class="mobile-photo"><a href="http://2.bp.blogspot.com/-Qr90DovklEs/Vbc8S9tR5BI/AAAAAAAAArY/0galzWrrl3w/s1600/IMG_20150705_151703-782798.jpg"><img src="http://2.bp.blogspot.com/-Qr90DovklEs/Vbc8S9tR5BI/AAAAAAAAArY/0galzWrrl3w/s320/IMG_20150705_151703-782798.jpg" border="0" alt="" id="BLOGGER_PHOTO_ID_6176471710461715474" /></a></p><p dir="ltr">映画を観る限りイタリアのマフィアの皆さんというのは随分と手荒い様に見受けられるが、私もまったくそう思う。<br> 勿論私はそんな本職の皆さんとどうこうなったことはない。ただ、少々やんちゃで少なからぬユーモア精神も併せ持ったイタリアの方々と、若干の交流を持ったことがあるだけである。</p> <p dir="ltr">その人たちは隣の店に勤めていた。<br> というか、社長のガローネを始め末端の従業員に至るまでイタリア系の移民で構成されていたから、そんなイタリアンなお店が隣にあった、と言った方が正確かもしれない。<br> 原則、彼らは陽気だった。どれ位陽気かというと、私の車のガソリンタンクに水を80リットル注ぎ込む位だ。<br></p> <p dir="ltr">あれから17年の月日が流れた今だから認めるが、事の発端は私にあった。</p> <p dir="ltr">当時私の勤めていたレストランは、一つの建物を均等に三分割したテナント物件の真ん中にあった。正面向かって左側にはベジタリアン達が集うカフェがあったがそこは既に制圧済みで、私たちの次なる敵は、向かって右側に位置するイタリアンレストラン「ガローネ」だった。<br> そう。全ての21歳がそうであるように私達もまた、自分達が生きていることを立証するための敵を必要としていて、よせばいいのに夜な夜な敵ばかり探し歩いていた。<br> 私達、というのは同僚のチャン(韓国籍)とメッシ(イタリア籍)、チャンの親友のロメオ(韓国籍)で、誰も面白いことを言わないくせに、私達は何故か気が合った。<br> チャンは本名で、メッシは本当はロッシとか何とか言う名前だったが、かつてとある罪を犯した代償としてゴミ箱に詰め込まれた事件以来messy(=汚い)と皆に呼ばれていた。ロメオは当時付き合い出した彼女(韓国籍)のイングリッシュネームがジュリアだったと云うだけで、ある日急に「今日からオレの事はロメオと呼んでくれ」等とほざきだした変わり者だった。後に私がジュリエットじゃないのに何でロメオなんだ?と投げ掛けた問いに対する彼の答えは、「あ。間違った。」であった。</p> <p dir="ltr">いや。話が逸れてしまった。</p> <p dir="ltr">そう、店の立地の話である。<br> 店の建物の前には3店共用の駐車場があったのだが、暗黙の了解のうちに、自分の店の真っ正面に位置する6台分のスペースが、それぞれのお店の専有駐車場と見なされていた。が、この駐車場は従業員だけでなくお客さんも使うので、忙しい週末などは争奪戦が頻繁に起こった。我々は自店の駐車場が一杯になると隣のカフェの駐車場を堂々使ったが、それでも足りない時がたまにあった。<br> そんなとある金曜の夜に、私はその晩珍しく暇そうだったガローネの専有スペースに車を停めてしまったのだ。<br> イタリアンな専有スペースに無断駐車すると車のタイヤは燃やされる、なんて大人になればみんな知ってることだけれど、若かった私にはそんな初歩的な常識観念すらなかった。</p> <p dir="ltr">その日、仕事を終えて外に出ると、駐車場で何かが燃えていた。火を見るだけで嬉しくなってしまうような年頃だった私は、こんな大発見はないとばかりにワクワクしてチャンとメッシを呼びに行った。火を見ると案の定二人とも大喜びで、無駄に粗大ゴミを漁ってきては火にくべて、そんなに飲みたくもないビールをガブガブ飲んだ。我々は滅多にない駐車場での焚き火の機会を最大限に堪能することに必死で、一体何が何故、最初に燃えていたのか考えようともしなかった。</p> <p dir="ltr">一人くらい気付けよ。。。</p> <p dir="ltr">それ故、宴がお開きになって車に乗ろうとしたときの私の落胆ぶりはひどかったし、二人の喜びようも尋常ではなかった。チャンはニヤニヤしながら追加のビールの栓を開け、メッシは路上でのたうち回って大笑いして、直後に全く別の理由でのたうち回る羽目になった。</p> <p dir="ltr">私の愛車の右前輪は、そこにひっついていなければならない筈の本体から一人立ちして、すっかり異臭と煙を放つ黒い塊と化していた。タイヤ君の一人旅は、最悪の結果に終わったように見えた。4つしかないタイヤの1つを焼失した車は何だかとても悲しそうに見えて、私は怒りよりもむしろ酷い悲しみにうちひしがれた。クルマ君に大変申し訳ない事をしたような気になったのだ。</p> <p dir="ltr">が、夜が明けて陽が昇る頃には私は復活した。<br> 即ち、激しい怒りが悲しみに取って代わった。<br> いや。その時分の私は知らなかったが、いつだって激しい怒りは深い悲しみの後に来るものなのだ。</p> <p dir="ltr">私はその日、一日中プンスカしながら働いた。上司も他の同僚もみんな事情は知っていたが、私に話し掛けても慰めても私が無言でプンスカしているだけなので段々面倒くさくなったようだった。私の嫌いな西洋圏独特の「やれやれ」とでも言いたげな両腕を大きく左右に開くジェスチャーも、その日に限っては私を煩わせる事はなかった。<br> 私のプンスカ具合は既に最高潮にマックスだったのだ。<br> 仕事を終えてお隣のイタリア諸兄が帰るのを待ち、我々は早速ガローネ所有のメルセデスのタイヤを捨てた。私は一つで充分だったのだが、面白そうな匂いをいち早く嗅ぎ付けて出張ってきたロメオがそれじゃダメだとしゃしゃってきた。彼は、「ALL FOR ONE ! ALL FOR ONE!」とどこかで聞きかじってきたフレーズを連呼していた。我々には何の事かさっぱりだったが、どうも、四輪とも外しちまえ、ということらしかった。FORとFOURを勘違いした上に、明らかに意味も解ってない彼に説明するのは面倒だったので、我々は結局四輪とも、たまたまそこにあったつるはしとグラインダーで切り刻んで捨てることにした。</p> <p dir="ltr">これにて一件落着。<br> な訳はなく、翌昼には私の車のフロントガラスには4ダース程の卵がこんがりと焼き付いて香ばしい匂いをたてていた。オーストラリアの容赦ない陽射しを受けたフロントガラスとボンネットである。かんかんに空焼きしたフライパンみたいになっているのである。連中がそこに気の利いたオリーブオイルを引くか?答えはノーである。かき混ぜられてぶちまけられた大量の卵はそれは熱い思いをしただろう。あっという間に焦げ付いたことだろう。結果私は新しいフロントガラスに取り替えた上、ボンネットは暫くの間食べ残しのひどい朝食皿みたいな状態で過ごさざるを得なかった。</p> <p dir="ltr">これに怒ったのはロメオだった。<br> 彼は職場も違ったし当然私の車に対する如何なる責任も負うところがなかったが、彼は怒り(と、今思えばある種の喜び)にうち震えていた。<br> 彼は我々が止めるのも聞かずにその晩単独でガローネのメルセデスのオイルを抜き、その報復として翌日、私の車のガソリンタンクには80リットルの水が注ぎ込まれていた。</p> <p dir="ltr">だからやめろって言ったんだよ。。。</p> <p dir="ltr">優秀な奴ほど仕事が早い、とは言うが、これは私の予想より遥かに早かった。<br> 昨日は原価をかけた嫌がらせだったのに今日は0円かよ、なんて不平を言っている場合ではなかった。<br> そしてこのレスポンスの早さは私の心を挫くのに充分だった。<br> 良く良く考えてみれば損しているのは私とガローネだけで、儲かっているのは車屋だけだった。あとの連中は実際楽しんでいるだけだった!奴らは焚き付けるだけ焚き付けておいて結果私がしょんぼりするのを見ては憤って見せたり慰めてみたりして遊んでいた。<br> 車屋も車屋でトムとジェリーみたいな男で、いかにもお気の毒と言うような体で度々私のところに来たが、いつだって両の眼がドルになっているのを私は知っていた。<br> 「四駆車のタイヤだからちょっと値が張るねぇ(チャリーン)」<br> 「こいつは古い型だから取り寄せに時間が掛かるよ(チャリーン)」<br> 「何たって今日は日曜だからねぇ(チャリーン)」<br> 「これは……水だね……(チャリーン)」<br></p> <p dir="ltr">結局その晩私はディナー営業中のガローネに文句を言いに行き、ガローネは不遜な態度でそれを許した。<br> どうも彼らも驚いていたらしい。見せしめに燃やした筈のタイヤ。まさか自らそこに木をくべて嬉々としている日本人がいる、と。<br> 私はただ、知らなかっただけなのに。</p> <p dir="ltr">若かった私は謝ることが大嫌いだったが、ガローネが先に頭を下げた事に少なからぬ満足を覚えて、謝罪の言葉を述べた。そして、握手までした。<br> 金もかかったし手間もかかったけど、今回は痛み分けってことで。<br> そう思った。</p> <p dir="ltr">その暫く後に、隣街のカフェで私の車屋とガローネがお茶をしているのを見るまでは……。<br><br></p> <p dir="ltr">明確な落とし処を出来るだけ早い段階で作っておくこと。<br> ガローネが私に教えてくれたこと。</p> <p dir="ltr">今日は、そんなどうでもいい話でした。<br><br></p> <p dir="ltr">  </p> Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-74390299137408861102015-07-13T15:45:00.001+09:002015-07-13T15:45:36.952+09:00また長くなってしまった……。時間あるとき読んでね。<p class="mobile-photo"><a href="http://3.bp.blogspot.com/-ykbuyDpd1wo/VaNekU-47SI/AAAAAAAAArI/xpm5yNcSjx4/s1600/IMG_20150629_154534-736953.jpg"><img src="http://3.bp.blogspot.com/-ykbuyDpd1wo/VaNekU-47SI/AAAAAAAAArI/xpm5yNcSjx4/s320/IMG_20150629_154534-736953.jpg" border="0" alt="" id="BLOGGER_PHOTO_ID_6170879892628499746" /></a></p><p dir="ltr">今までの人生で4回だけ車に轢かれたことがある。<br> 引きの強い人間は悪いものも引き寄せてしまう、とか慰めてくれる人もいるが、どうもしっくり来ない。理由なんて多分ないのだろう。あったとしても、少しぼんやりしていた位のものだと思う。<br> しかし、轢かれた場所が3か国にわたるということを考えると、もしかしたら世界基準のぼんやり具合だったのかも知れない。</p> <p dir="ltr">どの件に関しても言いたいことは山ほどあるが、中でも4回目のは酷かった。</p> <p dir="ltr">あの時私は局留めの手紙を受け取りにいくためにパースという街の中央郵便局に向かっていた。南半球の5月は丁度街路樹が色付き始める秋の入り口で、自転車の私にはそれでなくても長い下り坂は快適だった。<br> 交差点の青信号を突っ切ろうとした時、右折の対向車が私めがけて突っ込んで来るのが妙にはっきり見えた。<br> ああいう時、時間は限りなく細かく刻まれて、一秒が永遠のように長くなる。結果、全ての事象が恐ろしくスローに見える。<br> 当時の私の愛車には、ブレーキという機構が備わってなかった。マイブームだった軽量化が極端に進行していた私には、それはただの重量のある部品の集合体に過ぎず、自転車を入手したその日にさっさと撤去してしまったのだ。それ故止まりたい時には右の踵を前輪に擦り付けなければならなかったが、無駄が削ぎ落とされた満足感の方が不便さよりも数段勝った。明らかに右だけ削れてびっこになったスニーカーも何故か私を満足させた。<br> しかし、私が長く慣れ親しんで来た自転車は、止まる時にはブレーキレバーを引くというシステムを導入したものだった。今まさに車が自分を轢こうとしている、というような緊急事態宣言発令時にこそ、長年積み重ねてきた反復作業とは本領を発揮するもので、私の左手は無意識のうちにそこにないブレーキレバーを探し求めた。<br> 全てがスーパースローに見えるからといって、事態に対処できるものではない。自分もスーパースローでしか動けないからだ。リタ ヴラタスキではない、ただの凡人の私は、自分の体がゆっくり車に触れて意識が飛ぶその時まで、見えないレバーを引き続けた。何度も何度も。とてもゆっくり。</p> <p dir="ltr">気付いた時私の上には車が乗っかっていたというのに、私は車に轢かれたのだ、という事実を認識しなかった。世の中にロマンチックからこんなかけ離れた事があって良いのか、と憤ることもなかった。<br> やがてどこかの親切な人が何らかの方法で車を浮かせてくれたので、私は外に這い出て立ち上がった。全身痛いような気はしたが、早く行かないと郵便局が閉まってしまう、ということの方が重要だった。私は自転車に跨がり漕ごうとしたが、自転車はもはやブレーキ以外の全ての機能も失ってただの鉄屑と化していた。<br> そこで初めて、私は自分が轢かれた事を知った。</p> <p dir="ltr">やがて救急車が到着して、私は救急隊員と私を轢いた張本人(今思えばその時1回位ブッ飛ばしとけば良かった)に支えられて病院に搬送された。。。<br></p> <p dir="ltr">私が入ったのは所謂救急病棟だった為、部屋はいつも慌ただしかった。<br> その男が私の隣のベッドに入ってきたのは多分深夜3時位だった。<br> 血塗れで喚き散らし、6人の大人に押さえつけられたその男は、未だ自らの力では何もできない乳児のようにこの世の全てに不満を抱いている様に見えた。<br> もちろん、実際はそんな可愛いものではなかった。<br> 男はとにかく自由を渇望している様で、隙有らば看護士に頭突きを食らわし、その度に部屋に鼻血と怒号がとんだ。やがて男はベッドにぐるぐる巻きに縛りつけられ、手足の自由を完全に奪われると、暴れる路線から怒鳴る路線に速やかに作戦を切り替えた。車に轢かれて多少なりとも参っていた私にとって、これはこたえた。急に震源地が隣に越してきたみたいだった。<br> 縛りつけた男の処置が終わると、医療従事者達はそそくさと部屋を出ていった。<br> これは実際とんでもない事だった。縛られているとはいえ、猛獣が隣にいたら全く心安らかではない。いつその枷を引き千切って襲いかかってくるか知れたものではない。そんなスリル要らない。私は戦々恐々として朝が来るのを待ったが、こういう時、朝というのは中々やって来ない。変わらず続く獣の怒鳴り声に辟易として、もうサファリパークなんて一生行かない、何て誓いを立てた辺りで、何かが耳に入った。</p> <p dir="ltr">それは、「WHISKEY」という単語だった。そもそも男が入ってきた時から私は身の危険を感じるばかりで、まさかそんな狂暴な男に主張があるなんて考えもしなかった。男はへべれけと言って良い状態だったし、叫びすぎて喉は殆ど潰れていたので、男の声は終いの方には怒鳴り声というよりは咆哮といった体だったが、確かによーく聞いていると何か同じフレーズを繰り返していた。</p> <p dir="ltr">何てこった。<br> 男が渇望していたのは自由ではなくウイスキーだったのだ。<br> 或いは、ウイスキーと云う名の自由だったのかも知れない。<br></p> <p dir="ltr">世の中にはグッドタイミングというのがあるもので、轢かれた時の着の身着のままでベッドにひっ転がされていた私のヒップポケットでは、とある小瓶が確かな質量をもってその存在を主張していた。しかも、あろうことかその小瓶には、ジャックダニエルが入っていた。。。<br> 男のヒップポケットには大体ウイスキーの小瓶が入っている、という時代だったのもともかく、自転車はスクラップと化し私の右頬や右肩はすっかりハンバーグと化したと云うのにその小瓶が割れなかったのは、もはや僥倖と言って良かった。<br> 当時21歳で、大概の事は失敗しても走って逃げれば何とかなる、と信じていた私は、割に迷うことなく「ウイスキーがある」ということを男に伝えた。<br> 「飲みますか?」 「ゴウゴウ(さっさとよこせ)」<br> 「どうしましょう?」 「ゴウゴウ(口に注ぎやがれ)」<br> 「もういいですか?」 「ゴウゴウ(全部だバカヤロウ)」<br> といった幾つかの親密な言葉を交えながら、外国の明け方の病室で縛り付けられた大男の口にウイスキーを注ぐ、というこれまたおよそロマンチックとはかけ離れた作業は進行していった。それは、なんというか儀式みたいだった。<br> ボトルが半分ほど空いた辺りで唐突に男が言った。<br> 「ゴウゴウ」<br> それは全く予期しない言葉で、私は一瞬理解できないほどだった。<br> 男は確かに、「お前も飲め」と言ったのだ。<br> 私は仰天ビックリしたが、誰が見ても酒でも煽らなければやってられない状況の渦中にはいた。そこで、遠慮なくご相伴に預かることにした。</p> <p dir="ltr">ゴクリ。</p> <p dir="ltr">いつもは甘くすり寄ってくるジャックダニエルだったが、その時は何の味も感じなかった。<br> けれど、気のせいだったかも知れないが、ウイスキーを飲んだ私を見て、男は心なしか嬉しそうに見えた。<br> ゴウとも言わない男の口に、私はウイスキーを注ぎ込んだ。</p> <p dir="ltr">気付けば男と私の間に言葉はなかった。<br> 「ゴウゴウ」 「ゴクゴク」<br> それだけで良かった。<br> 暫くしてボトルは空になった。<br> 男はその後、一口もウイスキーを呉れなかった。<br><br></p> <p dir="ltr">酒は言語を越える。<br> 初めて身を以て感じた瞬間だった。<br> それは理屈ではない。<br> 酒を飲まないことが良い悪いとは言わないが、確かに酒飲み同士にしか解らない色気みたいなものはあるのだな、ということを知った夜だった。<br> お酒を売る商売をしていることも多分に関係していると思うのだけど、あの特別な晩の事は、今もたまにだけれど思い出す。<br> お店を構える、ということは基本的には待ちの商売だ。雨の日も風の日も、毎日きちんと仕込みをして店を開ける。そこにお客さんがたくさん来てくれる日もあるし、そうでない日もある。忙しくなっても何故か心が荒む夜もあるし、暇だけれど、たった一人のお客さんのおかげで忘れられない大切な夜になることだってある。</p> <p dir="ltr">あの晩、確かに一瓶のウイスキーが邂逅をもたらしてくれた。<br> あんな事は当然毎晩は起こり得ない。けれど、もしかしたらそれは今夜起こるかもしれない。<br> お店に立っていると、ついそんな風に思ってしまうのだ。</p> <p dir="ltr">そうなると、もう飲食店をやめられない。<br><br></p> Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-71417018589018628602015-07-09T17:37:00.001+09:002015-07-09T17:37:29.085+09:00やっぱり肉が好き。<p class="mobile-photo"><a href="http://4.bp.blogspot.com/-RRNpMy-OrGk/VZ4yyTWyW2I/AAAAAAAAAqs/3aaI_cksavE/s1600/IMG_20150709_002049-749086.jpg"><img src="http://4.bp.blogspot.com/-RRNpMy-OrGk/VZ4yyTWyW2I/AAAAAAAAAqs/3aaI_cksavE/s320/IMG_20150709_002049-749086.jpg" border="0" alt="" id="BLOGGER_PHOTO_ID_6169424379314854754" /></a></p><p class="mobile-photo"><a href="http://3.bp.blogspot.com/-znset_oHwq4/VZ4yzPWa1dI/AAAAAAAAAq4/pJwId3GWwew/s1600/IMG_20150707_150250-752593.jpg"><img src="http://3.bp.blogspot.com/-znset_oHwq4/VZ4yzPWa1dI/AAAAAAAAAq4/pJwId3GWwew/s320/IMG_20150707_150250-752593.jpg" border="0" alt="" id="BLOGGER_PHOTO_ID_6169424395419440594" /></a></p><p dir="ltr">昔の話だけれど、オーストラリアの牛の解体工場で不法労働をしていた。<br> 朝6時から始業して、夕の18時までに200頭捌く、割にデカイ工場だった。<br> 工場に着いて車を降りると、人は否応なく二種類に振るい分けられた。降りて歩行可能な人間と、降りた瞬間にうずくまって嘔吐する人間と。男女であるとか国籍であるとか、屈強であるとかないとか、そんな事は関係なかった。<br> あれだけの質量のある生き物が日に200頭お亡くなりになるそこは、言うなれば死の臭いで充満していた。それ故、その工場は半径70km以内に何もないところにあった。 </p> <p dir="ltr">当時19歳で、まだ恐いものも女心も全く理解しない小僧だった私には、当然その「臭い」を感知する機能など備わっておらずおかげでもりもり働けたが、一日中牛の内臓をかき出す単純作業には閉口した。コンベアーに乗って流れてくる牛の内臓をかき出す→ホースで水洗いする→顎の下に巨大なフックを刺す、という三工程を10mの持ち幅の中で完了させるには、体力と根性以外に、一切の感情や思考を一時的に凍結させる、みたいな特殊な能力が必要で、私にとっては何よりそれが難しかった。<br> しかし、救いはあった。荒くれ者ばかりが500人も詰め込まれた工場では頻繁に喧嘩が勃発した。内臓係とか箱詰め係、計量係以外の人間は、吊られた牛を手元に引き寄せるための鋭い鉤を左手首に、肉を切り落とす用のちょっとした刀みたいなナイフを右手に持っていて、ほぼフック船長化していた。ナイフは手を離せば下に落ちるがフックはそうもいかない。外すのには多少時間がかかるし、そんなことしてたらのされるのは誰の目にも明らかだったので、喧嘩は例外なくフック付きで催された。それ故毎回酷いことになったし、そのうちの何回かはついうっかりしたのか二人とも右手のブツもそのままに突入したので、凄惨といっても良い状態になった。<br> 本当に悪いのは周りの人間達だった。喧嘩中はラインが止まって働かなくても良かったので、我々は二人を止めるどころかあの手この手で必死に煽り立て、怒り過ぎてパンパンになった監督がとんでくると即座に、作業が出来なくていかにも不服だという顔をした。</p> <p dir="ltr">そんな職場での唯一の楽しみが昼飯だった。<br> そこは牛肉工場の社員食堂、ビーフステーキが兎に角安かった。<br> 当時街で一番安いフードコートに行くと、1パウンドのTボーンステーキにてんこ盛りのライスとマッシュポテトにビールが一瓶付いて、約800円だった。この地上に天国があるとしたらここだなって思ってたけれど、その食堂では値段は更にその半額以下だった。仕事は嫌だったけれど、その食堂には永住しても良かった。<br> 唯一の友人といっていいBinksは場内で3番目に腕が良くて2番目に強くて気の短さは1番という暴れん坊だったし、持ち場が隣のPatrickは暇があれば有事に備えてナイフを研いでいたし、直属の上司Edwinは水筒にラム酒を隠し持っていた為いつも妙に甘い香りを漂わせていたし。どちらかと言えば環境良好とは言い難いその職場において、完全弱者である私にとって肉というのは力そのものだったし、「肉を食べる」という行為は、「生きる」という行為そのものだった。<br> 当時19歳で、肌の白い女の子の事と、どうやって日本に辿り着こうかという事で頭が目一杯だった私は、当然そんな小難しいことに考えが及ぶ筈もなかった。けれど、仕事柄一切の牛肉が食べられなくなってサラダや揚げた魚をモソモソ食べている先輩達を尻目に、親の仇でも取るかのような勢いで飽きもせずガブガブとステーキを食らった。これといった理由なんてなかった。全身が肉を欲していた。胃に落ちた肉は確かな質量をもってやがて熱となり、身体中を巡り、私に活力とやる気を与えた。そうして得た力を、私は全力で午後の喧嘩の応援に当てた。</p> <p dir="ltr">今思えばこれが私のビーフステーキの原体験かもしれない。<br></p> <p dir="ltr">肉は人を裏切らない。きちんと食べた人の身になるような肉を提供できたら良いな、何て事を考えたり考えなかったりで、今日も肉を焼いております。</p> Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-91977208065209937962015-07-01T15:10:00.000+09:002015-07-01T15:11:01.631+09:00フェイスブック、始めました。<p class="mobile-photo"><a href="http://3.bp.blogspot.com/-XPxVBB4ZcMA/VZOEd74i9VI/AAAAAAAAAqc/D7pereDBqdo/s1600/Screenshot_2015-07-01-15-09-40-761632.png"><img src="http://3.bp.blogspot.com/-XPxVBB4ZcMA/VZOEd74i9VI/AAAAAAAAAqc/D7pereDBqdo/s320/Screenshot_2015-07-01-15-09-40-761632.png" border="0" alt="" id="BLOGGER_PHOTO_ID_6166417964626277714" /></a></p><p dir="ltr">エクスペリアなる実に21世紀的な機器を所有して、早2週間……。食欲は低下し睡眠時間は減り手酌の量は増えると言う、典型的な初期型タブレット症候群との戦いの日々が続いております。<br> 主食は肉、主要資産は根性、ケータイはパカパカという前時代的な生活を謳歌してきた私にとってはこのキーボードを打つところからして苛立ちの連続で、いくら探してもPやらBが見つからず、『不良品掴まされた!』と何度この薄板をへし折ってやりたい衝動に駆られたことか…。或いは指先が画面に感知されず、文字は読めているのにその上を虚しく何分こすり続けた事か……。</p> <p dir="ltr">ふぅ。</p> <p dir="ltr">が、そんな不束な私ですが、折角なのでフェイスブックなるものを始めました。テキーラダイナーの所謂お店ページという奴です。そのページのリンクをここにペタリと張るなどと言う大それた技は私当然未修得ですので、そこは私なぞより昨今のインターネット事情にお詳しい読者諸兄にお任せ致します。<br> 少しずつですが投稿していく予定なので、読んで頂いて、良し、と思っていただければ「いいね」、を、悪しき、と思われた方はその旨お伝え頂ければ、と思っています。</p> <p dir="ltr"><i>どうか実店舗共々宜しくお願い致します。</i></p> Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-78920770533898469692014-10-16T17:29:00.001+09:002014-10-16T18:01:29.847+09:00AOI BREWINGさんのビール取り扱いについて。<div class="mobile-photo">
<a href="http://4.bp.blogspot.com/-ZFTiiJE1Dc4/VD-B7YVhhCI/AAAAAAAAAnk/2a4fk_70zr4/s1600/20140407171305-772634.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" src="http://4.bp.blogspot.com/-ZFTiiJE1Dc4/VD-B7YVhhCI/AAAAAAAAAnk/2a4fk_70zr4/s320/20140407171305-772634.jpg" id="BLOGGER_PHOTO_ID_6070713679863710754" /></a></div>
日に日に朝が肌寒い今日この頃ですね。まだ十月だというのに、もはや秋というよりは冬の始まりの様な気さえしてしまいます。
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夏は終わってしまったのだ、という厳然たる事実からいよいよ目を背けるわけにはいかなくなってしまいました。
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こうなると、寒さ暑さに滅法強い私でも、そろそろ長袖でも羽織ってやろうかしら、という気になるものです。(気温というよりは他人の視線的な理由で。)
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さて。
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テキーラダイナーではかねてから口頭でお伝えしてきた通り、「AOI BREWING」さんのビールを取り扱いさせて頂く事になりました。そう。
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浅間神社前にこの春開業した、静岡市内初の、あの醸造所のビールです。
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当店にはタップが一つしかないので、樽を随時入れ替えて、色々な種類を順番に提供させて頂く予定です。
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で、まずは、イングリッシュペールエール。
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華やかだけれど出しゃばり過ぎない心地良い柑橘香と、穏やかだけれど確かな苦味のバランスが秀逸なペールエールです。
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ビールだけで完結も出来そうですが、料理に合わせても十分にお楽しみ頂けるかと思います。
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当店でしたら、リブアイステーキやBBQショートリブ等の肉料理にはもちろん、フィッシュ&チップスやケイジャンシュリンプ等の魚介料理にもピシャッと合うかと思います。
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生産を開始したばかりという事もあって、市内でもまだ取り扱い店の少ないAOI BREWINGさんのクラフトビール。
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是非是非テキーラダイナーでお楽しみ頂けたらと思います。Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-33704628419520647862014-08-13T13:05:00.001+09:002014-08-18T22:10:22.168+09:00今年のダイナーTシャツ。<div class="mobile-photo">
<a href="http://2.bp.blogspot.com/-XkljacMpvDg/U-rkAPbZf3I/AAAAAAAAAnI/G6BgdHwvrKw/s1600/20140813014541-719771.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" src="http://2.bp.blogspot.com/-XkljacMpvDg/U-rkAPbZf3I/AAAAAAAAAnI/G6BgdHwvrKw/s320/20140813014541-719771.jpg" id="BLOGGER_PHOTO_ID_6046896142490894194" /></a></div>
<div class="mobile-photo">
<a href="http://3.bp.blogspot.com/-bgn-iOGdfqg/U-rkBDt6RgI/AAAAAAAAAnQ/Cm9TZyEOm6k/s1600/20140813014622-724458.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" src="http://3.bp.blogspot.com/-bgn-iOGdfqg/U-rkBDt6RgI/AAAAAAAAAnQ/Cm9TZyEOm6k/s320/20140813014622-724458.jpg" id="BLOGGER_PHOTO_ID_6046896156527183362" /></a></div>
例年通りすっかり遅くなってしまいましたが、今年のテキーラダイナーオリジナルTシャツがいよいよ出来上がって参りました。
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今回は皆さんのご要望にお応えする形で、若干の色展開を試みております。
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ここでとやかく色の説明をするのは、文字で夏空の色彩を語ろうとするかの如く野暮というものなので、是非お店に足をお運び頂ければ、などと思っております。
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お値段は10枚25000円ですが、1枚2500円でのバラ売りも承っております。Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-70615038534443014622014-05-13T17:39:00.001+09:002014-05-17T02:05:27.538+09:00シロツメ舎、開店のお知らせ。<div class="mobile-photo">
<a href="http://2.bp.blogspot.com/-kpRMfGI09W8/U3HaXTkBnPI/AAAAAAAAAm4/J7k66azVf68/s1600/20140513163720-796130.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" src="http://2.bp.blogspot.com/-kpRMfGI09W8/U3HaXTkBnPI/AAAAAAAAAm4/J7k66azVf68/s320/20140513163720-796130.jpg" id="BLOGGER_PHOTO_ID_6012827071439543538" /></a></div>
人生一度きり。やりたいことは全てやれたら良いとは思うのですが、作業効率の悪い私なぞはなかなかそういう訳にも行かないのです。
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で、どうするかと言えば優先順位をつける。
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どうつけていくかと言えば、今の自分の状況から流れを極力壊さない様につけていく。
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すると、やってみたい、でも場合によっては来世でいいか、ってものがどんどん溜まっていく。
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私にとってそれは、例えばキャンパスライフだったりオフィスラブだったりする訳で。
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今更会社組織に属して他人様の作ったルールに則って生きることは不可能だし、日々起こる出来事事件森羅万象の処理に追われて、学生をやってる暇はないし。
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テニスサークルだことのスキー合宿だことの給湯室だことの内線電話だことの。街のそこここに溢れかえる心踊るキーワードに耳を塞いで、閉じ込められた山椒魚の如くじっと現実を見つめるのです。
<br />
<br />
<br />
<br />
そもそも7年前に自分で店を出した時、私にはやってみたい飲食店の業種が8つありました。それは時と共に少しずつ表層の姿を変えては居ますが、今でも8つともきちんと自分の中に生きています。
<br />
この7年で、スモークバーとアメリカンダイナーはやらせて貰いました。
<br />
残りは6つ。
<br />
そしてありがたい事に大変品行の良い一般のお客様と、強靭な肝臓をお持ちの実に一般的ではない常連様と、酔っ払うとアゴがシャクれて絡み出す心優しい店長と、刺青だらけのくせにやけに気の良いホールチーフとその他大勢の有能なスタッフに恵まれたおかげで、ここのところ少し時間が出来た。
<br />
<br />
そこで、3つめのお店を開店させて頂く事に決めました。
<br />
場所は、旧本店跡地。
<br />
屋号を、「シロツメ舎」とさせて頂きました。
<br />
<br />
ハーブやスパイス、薬味という、普段はエッセンス的に扱われる事の多いそれらを、少しだけ前面に引っ張り出した料理が作れたら良いな、などと思っています。
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<br />
営業日は当座、週に一日、営業時間はランチから夕暮れまでで考えています。
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特に告知もなくある日ひっそりとオープンしていると思うので、気が付いたらこっそり覗いてみて下さい。Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-32748715608039103592014-03-14T17:00:00.001+09:002014-03-15T01:37:21.735+09:00"FEVER OF SHIZUOKA"<div class="mobile-photo">
<a href="http://1.bp.blogspot.com/-4RKAaIeh35c/UyK3G3hd9II/AAAAAAAAAmc/rNktt-pKrW8/s1600/20140303184507-727032.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" src="http://1.bp.blogspot.com/-4RKAaIeh35c/UyK3G3hd9II/AAAAAAAAAmc/rNktt-pKrW8/s320/20140303184507-727032.jpg" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5990551782967604354" /></a></div>
<div class="mobile-photo">
<a href="http://1.bp.blogspot.com/-hxPj1xF-_VI/UyK3HtgmWGI/AAAAAAAAAmo/zvhBVwqCjF0/s1600/20140303184154-730020.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" src="http://1.bp.blogspot.com/-hxPj1xF-_VI/UyK3HtgmWGI/AAAAAAAAAmo/zvhBVwqCjF0/s320/20140303184154-730020.jpg" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5990551797459474530" /></a></div>
さて。気付けば噂の一大イベントまで後一週間。
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関係者各位はいよいよてんやわんやしてるところだとは思いますが。
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<br />
実は、テキーラダイナーも当日限定で、しかも参加者の方だけに特別なバーガーを二種類ご用意させて頂く事になりました。
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まずは今回のイベントの主犯、ロッキー監修の「ロッキーバーガー」。
<br />
自家製厚切りベーコン&エッグに、やれば出来る男、しんたろーさんが合コンへ行くのも我慢してコトコト煮込んで作ったテリヤキソースが絡まった、甘辛くも力強い一品でございます。
<br />
そして、最近チャーミングと言われる事にもようやく慣れてきた私発案の「フィーバーバーガー」。
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ダイナー自慢の炭焼きビーフパティにペッパーマッシュポテト&グレイビーがかかったホクホクの一品です。
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<br />
当日は、ディナーの営業開始を通常より一時間早めた17時からにするので、少し早めの晩ご飯にでも、是非足をお運び下さい。Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-58269856499967550862014-02-01T17:30:00.001+09:002014-02-03T01:58:45.548+09:00二枚と二倍は違います。<div class="mobile-photo">
<a href="http://3.bp.blogspot.com/-olLftdq48kA/UuywwkKa6wI/AAAAAAAAAmA/AWv_5GCHxfM/s1600/20140130145624-757801.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" src="http://3.bp.blogspot.com/-olLftdq48kA/UuywwkKa6wI/AAAAAAAAAmA/AWv_5GCHxfM/s320/20140130145624-757801.jpg" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5975345154001398530" /></a></div>
<div class="mobile-photo">
<a href="http://4.bp.blogspot.com/-vSDmXr9OCZI/UuywxHbRt8I/AAAAAAAAAmM/mJuFYMS8Fas/s1600/20140130150551-760634.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" src="http://4.bp.blogspot.com/-vSDmXr9OCZI/UuywxHbRt8I/AAAAAAAAAmM/mJuFYMS8Fas/s320/20140130150551-760634.jpg" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5975345163467339714" /></a></div>
怒涛の一月を終え、今日から二月。
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まだまだ寒い日が続きそうですが、皆様、肉なぞ召し上がって風邪などお引きにならぬ様。
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<br />
テキーラダイナーでは、本日よりハーフパウンダーバーガー、始まります。
<br />
パティ重量が従来の二倍。
<br />
要はダブルビーフと同じなのですが、クォーターを二枚とハーフを一枚ではそのインパクトが違います。
<br />
二枚のクォーターパティをスタ氏とシュワ氏とするならば、実にエクスペンダブルズ的なハンバーガーと言えるかもしれません。
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<br />
<br />
まずその贅沢な見た目。視覚が脳に訴えかけて、食べる前からすっかり肉気分を昂らせてくれます。そして上下の歯がすっかり肉にうずまる幸福感。何かにすっかりうずまる、というのは何にせよ幸福感をもたらしますが、歯が厚い肉にうずまる時のそれは格別。獲物を獲った充実感、生命をつなぐ安心感、それら原初的な記憶の集合体まで満たしてくれます。
<br />
備長炭の良さが発揮されるのもやはり厚い肉。若干低い燃焼温度で、中までじわじわ火を入れてくれます。テキサスバーベキューで言うところの、いわゆるSLOW&LOW、という奴です。炭ならではの香ばしい焦げ目がありつつも、中はしっとりとウェットな仕上がり。噛み締める程に肉の旨味、甘味が打ち寄せて来ることでしょう。
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二枚と二倍はかくも違うものです。
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強いと無傷は違います、みたいなものです。
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提供メニューは、「ハーフパウンダーチーズ」、「ハーフパウンダージャックダニエル」、「ハーフパウンダーオニオン」の三種類。
<br />
いずれも中身が少し赤い程度の加減で提供するので、お肉が苦手な方は注文を控えて頂いた方が良いかもしれません。
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2月限定の提供となりますので、是非一度お試し下さい。Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-84890840160430354922014-01-04T16:09:00.001+09:002014-02-03T01:58:27.631+09:00明けましておめでとうございます。<div class="mobile-photo">
<a href="http://4.bp.blogspot.com/-fSYGu3I8x1A/Usezs8rjHVI/AAAAAAAAAlw/F6O121B9TPg/s1600/20140103115847-779033.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" src="http://4.bp.blogspot.com/-fSYGu3I8x1A/Usezs8rjHVI/AAAAAAAAAlw/F6O121B9TPg/s320/20140103115847-779033.jpg" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5964933816259910994" /></a></div>
新年明けましておめでとうございます。
<br />
おかげ様で、テキーラダイナーは二日のランチから無事、2014年の営業を開始しております。
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お客さんの一人一人、料理の一品一品、お酒の一杯一杯、きちんと大切に積み上げていける様な一年にしたいと思っております。
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<br />
どうぞ今年も仲良くしてやって下さい。Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-47674586170707923672013-12-13T19:34:00.001+09:002013-12-14T15:13:56.364+09:00「テキ坊(仮)」デザイン公募のお知らせ。<div class="mobile-photo">
<a href="http://1.bp.blogspot.com/-kmIqHSLls6k/Uqrizq-W-II/AAAAAAAAAlg/hTIEeSoEpcw/s1600/20131211201626-793487.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5956822834487949442" src="http://1.bp.blogspot.com/-kmIqHSLls6k/Uqrizq-W-II/AAAAAAAAAlg/hTIEeSoEpcw/s320/20131211201626-793487.jpg" /></a></div>
さてさて。
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世はゆるキャラ戦国時代。
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<br />
動物やら果物やら山やら建造物やら、考え得る限りのものがキャラクター化されて、日々我々の生活を脅やかす事態となっております。
<br />
<br />
そこに乗っかってやれ、という訳ではないのですが、この度、テキーラダイナー公式キャラクター、「テキ坊(仮称)」のデザインを公募する運びとなりました。
<br />
<br />
実はダイナーのオープン以来ずっとキャラクターについては考えていて、かなりイメージは固まっているのですが、私自身が絶滅的な絵心しか持ち合わせていない為に、最終的にはいつも棚に上げられて来たのです…。
<br />
悲しい…。
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<br />
絵柄の条件は2つ。
<br />
<br />
1 カウボーイであること。
<br />
2 気味が悪くないこと。
<br />
以上。
<br />
<br />
可能ならばバーガーか酒のボトルを持っているのが望ましいです。
<br />
気味が悪い、というのは抽象的で解り難いと思うので、以下は参考までに私個人の見解を…。
<br />
<br />
不可 オカザエモン、せんとくん→可 しずなびくん、まんとくん。
<br />
<br />
深く関係はありませんが、私はしまねっこが好きです。
<br />
<br />
<br />
我こそは、という絵心のある皆様、応募よろしくお願い致します。採用させて頂いた方へのお礼は、現在考え中です。
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<br />
因みに、画像は当ダイナー随一の実力者、アンリ画伯(と、ユリヤ画伯)によるものです。Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-26763986049704720322013-12-11T18:07:00.001+09:002013-12-14T15:13:38.269+09:00【チリドッグ】<div class="mobile-photo">
<a href="http://2.bp.blogspot.com/-AsOQ6J86RCA/UqgrXKivCJI/AAAAAAAAAlQ/gf9uYyRuvOo/s1600/20131125211429-759274.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5956058184164509842" src="http://2.bp.blogspot.com/-AsOQ6J86RCA/UqgrXKivCJI/AAAAAAAAAlQ/gf9uYyRuvOo/s320/20131125211429-759274.jpg" /></a></div>
かの国では、「このホットドッグ野郎」なんて言い回しがありまして。
<br />
組織とかルール(ドッグパン)から飛び出しちゃっている、或いははみ出しちゃっている男(ソーセージ)、という意味合いですね。あまり良いニュアンスで使われない言葉ではあるのですが。
<br />
<br />
<br />
そう。
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余り知られていない事かとは思いますが、ホットドッグと云うのは、パンからソーセージがはみ出していなければならないのです。
<br />
<br />
その土地の最低時給で食事を提供していなければ「ダイナー」は名乗れない様に。
<br />
<br />
ニッカオールモルトのCMは石田ゆり子でなければならない様に。。
<br />
<br />
そういう決まりがあるのです。
<br />
<br />
<br />
で、どうせはみ出しているならドンとはみ出している方が良い。
<br />
出る杭は打たれるが出過ぎてしまえば打たれない。
<br />
<br />
という事で、テキーラダイナーでは、1フィートホットドッグ、始まっています。
<br />
これ、前からずっとやりたかったんですよね…。
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<br />
今までのダイナーのホットドッグソーセージがハーフフィート(約15センチ)だったので、丁度二倍の長さ。
<br />
長さも二倍なら食べ難さも二倍。そのまま持ち上げることは困難なので、まず両端を切り落としてビールのつまみとして楽しんで、最後にドッグで締める、というのが一番スムーズな流れかも知れません。
<br />
正に、一粒で二度美味しい的なドッグなのです。
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そんな出しゃばりたくない、という方には、従来通りのハーフフィートホットドッグも一通りご用意あるのでご心配なく。
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新グランドメニューのフットロングホットドッグ、是非一度お試しを。Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-3843099602847800472013-11-29T10:09:00.001+09:002013-11-30T00:01:49.677+09:00唐墨の一本売り、始めました。<div class="mobile-photo">
<a href="http://4.bp.blogspot.com/-r0niEq0UQKk/UpfpT7gDbVI/AAAAAAAAAlA/KsguSxhZiqQ/s1600/20131127150937-774885.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5951481961192320338" src="http://4.bp.blogspot.com/-r0niEq0UQKk/UpfpT7gDbVI/AAAAAAAAAlA/KsguSxhZiqQ/s320/20131127150937-774885.jpg" /></a></div>
今年も皆さんお待ちかね、唐墨が段々と仕上がって参りました。
<br />
ご存知の方もいらっしゃるかと思いますが、テキーラダイナーの唐墨は、塩漬けしたボラの卵巣を、天日に当てずに、夜な夜な冷たい煙を当てて実にねっとりと半生に仕上げております。
<br />
これが日本酒のみならず、シングルモルトやライウイスキーにもピシャッと合う。
<br />
ありがたい事に、お歳暮代わりにお世話になった方へ贈られる方も年々増えている人気商品となりました。
<br />
<br />
今年も、数に限りはございますが一本売り用の唐墨をご用意出来たので、気になった方は是非テキーラダイナーまでお問い合わせ下さい。
<br />
お値段は、重さによりけりですが、大体1800円から3000円の間でご提供出来るかと思います。Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-58704656739272325492013-11-26T17:20:00.001+09:002013-11-28T09:09:01.288+09:00正月用酒肴詰め合わせについて。<div class="mobile-photo">
<a href="http://1.bp.blogspot.com/-1iDaYLJYleA/UpRZwr5sAPI/AAAAAAAAAkw/2HAYVnusY3o/s1600/20130416132810-717530.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5950479700616544498" src="http://1.bp.blogspot.com/-1iDaYLJYleA/UpRZwr5sAPI/AAAAAAAAAkw/2HAYVnusY3o/s320/20130416132810-717530.jpg" /></a></div>
今年もお正月用酒肴の詰め合わせ、ご予約を承り始めました。
<br />
つまり、年の瀬、年明けの酒には気の利いた肴が必要でしょ?というご案内です。
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<br />
内容は例年通りセミオーダー方式。ご予算、人数、品数などを考慮して自由に内容をお決め頂けます。
<br />
熟成ロースハム、鴨生ハム、地鶏砂肝スモーク、刺身用ベーコン、雲丹のモルト漬け、ビーフステーキジャーキー、スモークサーモン、スコッチ漬け筋子の燻製、スモークチキンレッグ、半生唐墨スモーク、燻製レバーペースト、牡蠣スモークオイル漬け、などなど。こちらに書けないメニューも諸々ご用意致します。
<br />
<br />
<br />
単品でも詰め合わせでも、内容指定でもおまかせでも、持ち帰りでも宅配でも。
<br />
何なりとご相談下さい。
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<br />
親族が集まる正月の宅飲みに、一年お世話になった方へのお歳暮替わりに、恋人との旅行のお供に、是非テキーラダイナーの燻製をご利用下さい。
<br />
<br />
尚、内容完全指定をご希望のお客様は、仕込みの関係上、12月14日までにご注文して頂きます様お願い致します。Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-18008721413179201042013-11-09T10:41:00.000+09:002013-11-09T10:44:20.409+09:00新しいメニューについて。<div class="mobile-photo">
<a href="http://4.bp.blogspot.com/-QXRo75xLwAo/Un2S6KgomMI/AAAAAAAAAkg/a2d2BOsiOEY/s1600/20131030190448-720607.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" src="http://4.bp.blogspot.com/-QXRo75xLwAo/Un2S6KgomMI/AAAAAAAAAkg/a2d2BOsiOEY/s320/20131030190448-720607.jpg" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5944068611150223554" /></a></div>
おめでたい事情で宙ぶらりんになっていた新グランドメニュー作り、打合せが再開していよいよその内容、デザイン共に煮詰まって参りました。
<br />
11月中には皆さんにお楽しみ頂けそうです。
<br />
今回はテキーラダイナーオープン以来初の、グランドメニューのフルモデルチェンジ、という事で私も随分気持ちが入ってしまいまして…。メニュー数も、既存グランドメニューの87品目から三割五分増の115品目に膨れ上がってしまいました。それでも着想以来大分削ぎ落としたのですが…。
<br />
<br />
<br />
今回の新メニューの大きなポイントは2つ。
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<br />
1 ダーティーライスの展開。
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<br />
静岡では未だ知名度の低いダーティーライスですが、六年間作り続けて少しずつ市民権を得てきたようなので、皆様により楽しんで頂けるようバリエーションを増やしました。「アボカド&チーズ」、「ベーコンエッグ」等の定番から、「シュリンプルイス」、「砂肝ハラペーニョ」の様なオリジナルまで、全8種類をご用意しました。もちろん各種トッピングもご用意。デートに合コンに接待にと、様々なシチュエーションでダーティーライスをお楽しみ頂ければと思っております。
<br />
<br />
2 サイドメニューの増加と均一価格化。
<br />
<br />
どちらかと言えばお食事にご来店のお客様が多い(常連様を除く)テキーラダイナーですが、ワインの扱いを始めた事でここのところ飲み会に使って頂ける機会が増えて来ました。ありがたい事です。その状況に合わせて、おつまみメニューをズラリと増やしました。一品一品の価格を下げてポーションを小さくしたので、お一人様でご来店のお客様でも3、4品、2、3名様でご来店であれば8〜10品程度お楽しみ頂けるのではないかと。食べる楽しみだけでなく、選ぶ楽しみも提供出来たら、と思っています。
<br />
価格も一部を除いては400円、550円、700円に統一して分かり易くしました。
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<br />
その他、ホットドッグソーセージの超ロング化や、炭焼き料理の充実など、細かい変化を挙げ出したらきりがないので、そこら辺はみなさんご自身の目で確認して頂けたら、と思っています。Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-1781902989172859952013-10-26T17:04:00.001+09:002013-10-26T18:40:35.511+09:00「AOI BEER STAND 」さん。<div class="mobile-photo">
<a href="http://1.bp.blogspot.com/-JQH4geOpQnw/Umt3qa2-rfI/AAAAAAAAAkQ/w5FlNhxJbL8/s1600/image-796653.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" src="http://1.bp.blogspot.com/-JQH4geOpQnw/Umt3qa2-rfI/AAAAAAAAAkQ/w5FlNhxJbL8/s320/image-796653.jpg" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5938972104266264050" /></a></div>
冬の気配を色濃く纏った冷たい雨の日ですね。
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冷凍庫でキンキンに冷やしたシルバーテキーラの季節はもうすっかり終わりの様です…。
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<br />
さて。お酒好きな読者諸兄なら既にご存知の事とは思いますが、電ビル1Fに「AOI BEER STAND」というクラフトビールスタンドがございます。常時六種類のクラフトビールが楽しめる、うっかりマンハッタンの外れにでもありそうなお洒落な外観のお店です。
<br />
先方の社長のご厚意で、そのお店にこの度、テキーラダイナーの燻製を置いて頂ける事になりました。
<br />
まずは、スモークチキンレッグと砂肝の燻製。
<br />
当店ではバーボンウイスキーに合わせて召し上がって頂く事が多いスモーク類ですが、腰の落ち着いたエールビールにもぴしゃりと合います。
<br />
仕事上がりに美味いビールと気の利いたスモークなんて実に素敵な組み合わせ。
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<br />
気軽に楽しめるお店なので、まだ行った事がない、という方は是非一度足を運んで見て下さい。Anonymousnoreply@blogger.com1tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-74129136755399424002013-10-15T18:10:00.001+09:002013-10-15T21:57:33.361+09:00新しいTシャツ。<div class="mobile-photo">
<a href="http://4.bp.blogspot.com/-Gc1tVRvs94E/Ul0GeDa0x1I/AAAAAAAAAkA/1wV_jV6kX3o/s1600/20131015144303-714805.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" src="http://4.bp.blogspot.com/-Gc1tVRvs94E/Ul0GeDa0x1I/AAAAAAAAAkA/1wV_jV6kX3o/s320/20131015144303-714805.jpg" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5934906997327841106" /></a></div>
2013年秋バージョンのTシャツ、出来上がりました。
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深まりゆく秋を思わせるヘザーブラウンのボディに、ヴィヴィッドピンクでバーガーガールロゴのバックプリント。
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フロントは無地ながら、首元をすっきり演出するVネック仕様。
<br />
男女兼用で、サイズはS、M、L、XLの4種類ございます。
<br />
一枚2000円での販売となります。
<br />
この秋、お洒落で友達に一歩差を付けたいあなたにぴったりの一枚です。Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-79583002165967512752013-10-02T18:27:00.001+09:002013-10-02T20:22:28.990+09:00【ファッツクラブ】<div class="mobile-photo">
<a href="http://1.bp.blogspot.com/-xPuZWegQrOU/Ukvm779gDHI/AAAAAAAAAjw/O3CIbf-LIEY/s1600/F1080115-730931.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" src="http://1.bp.blogspot.com/-xPuZWegQrOU/Ukvm779gDHI/AAAAAAAAAjw/O3CIbf-LIEY/s320/F1080115-730931.jpg" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5930087251745705074" /></a></div>
最近すっかりビーフステーキ押しのテキーラダイナーですが、肉の重量感で胃袋を満たしたい、という方に向けたバーガーラインナップもございます。
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その名もズバリ、「デラックスシリーズ」。
<br />
何て安直でストレートなネーミング…。
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グランドメニューには五種類のデラックスバーガーが載っていますが、今日はその中から、「ファッツクラブ」を。
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具材は、ビーフパティとクラシックパティをそれぞれチェダーチーズでメルト。その上に炭焼厚切りベーコンと、ジュースたっぷりの自家製ソーセージがクロスして横たわり、一番上には目玉焼きがでろんと乗っています。
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ヒールバンズにはタルタル、クラウンバンズには自家製マヨネーズが塗ってあります。
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以上です。
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お気付きの方もいたかと思いますがこのバーガー、ダイナーで唯一、一切の野菜が入っておりません。
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私、バーガーを語る度にバランスが大切だとか相乗効果が何だとか偉そうに物申しておりますが、その実、過度の肉食家でもありまして、料理人として或いはお店としての建て前やら綺麗事を排除して、ただ黙々と、愚直に動物性タンパク質を文字通り積み重ねた男気のバーガーが、このファッツクラブなのです。
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一つ皆さんに知って頂きたいのは、バーガーにソーセージが入った時のあのごちそう感。
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味もともかくあの見た目。横から見ると見事に弧を描いたそれはまるでレインボーブリッジ。ナイフの切り口から湧き出す肉汁は神々しい位に輝いて、もはや掻き立てられる食欲を封鎖できません。
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塩気と脂の旨みのベーコントッピングも、とろとろ卵の領海侵犯的な旨さも素晴らしいですが、また違ったバーガーの一面を見せてくれる筈で、是非一度お試し頂きたいトッピングです。
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因みに、かぶりつき難さもピカイチ。そりゃあもう、枠からもうでろんとはみ下がっちゃっているので。ですからこれはもう、口の周りをべっちょべちょにして、放たれた狼の如く脇目もふらずガフガフ召し上がって頂きたい訳なのです。
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ということで、年頃の恋人達の初めてのデートのディナーには実に不向きな仕上がりとなっております。
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オーダーのタイミングを慎重に見計らってのご注文、お待ちしています。Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-82998296328960825702013-09-25T12:07:00.001+09:002013-09-25T21:20:08.791+09:00【ツナメルトサラダ】<div class="mobile-photo">
<a href="http://3.bp.blogspot.com/-kdccgS2eVBk/UkJTgTv1XLI/AAAAAAAAAjg/reIFOVCR6LY/s1600/F1080216-764518.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" src="http://3.bp.blogspot.com/-kdccgS2eVBk/UkJTgTv1XLI/AAAAAAAAAjg/reIFOVCR6LY/s320/F1080216-764518.jpg" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5927391874094816434" /></a></div>
それにしたって、「メルト」って何だか美味しそうな響きだと思うのです。
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パティメルト、スイスメルト、エッグメルト…。どれも字面からして美味しそう…。
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アメリカンダイナーのメニューで「メルト」がつく料理は、大概具材にチーズを乗せてオーブンでとろかせたものを指します。
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当店のバーガー、「マッシュルームメルト」は、パティの上にバターソテーしたマッシュルームを乗せてモッツァレラをとろかせたバーガーですし、今日紹介する「ツナメルト」は、ツナサラダをモッツァレラ&グリュイエールでとろかせたものを乗せたサラダです。
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実は、ツナメルトと言えば、本来はサンドイッチのフィリングとして定番のメニュー。バターを塗った食パンにツナサラダとスライスオニオンを敷いてチーズをとろかせたサンドイッチ。黒胡椒がガリっと効いていたらもう言うことなしなのです。
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それをサラダとしてアレンジしたのが当店の「ツナメルトサラダ」です。
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下にマッシュポテトを敷いて焼き上げるところも私の個人的な好みの「ツナメルトサンドイッチ」の転用。
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この組み合わせを最初に考えた料理人には頭が下がります…。
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サラダではありますが食べ応えもしっかりあるので、お食事としてもオススメの一品です。Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-39113846276748709822013-09-23T23:44:00.001+09:002013-09-24T07:33:27.872+09:00【ガーリックチキン】<div class="mobile-photo">
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ステーキやバーガーのみのお店、と思われがちなテキーラダイナーですが、実はなかなかにサイドメニューやおつまみ類も充実しております。
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その中でも常に上位の人気を誇るのがこの、「ガーリックチキン」。
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ガーリックチキンというメニューは今や洋食系のお店のみならず、居酒屋さんや中華料理屋さんでも見かけるほどの大定番メニュー。よって調理法も様々で、ガーリックバターでローストしてみたり、唐揚げ風の衣を付けてみたり、蒸し鶏を使ってみたり、と各店の個性が打ち出されたメニューだと思います。
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テキーラダイナーでは、潰して粗く刻んだニンニクとしっかりと下味を揉み込んだ鶏モモ肉を、中温のオリーブオイルで静かに煮込んで作っています。仕上げに加えるドライバジリコの甘い香りが食欲をそそる一品に仕上げてくれます。
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各種ビール類はもちろん、ワインにだってしっかり対応出来る優れものです。
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お申し付け頂ければバケットのご用意も出来るので、ガーリックオイルを付けながらツマミにするのも悪くないですよ。Anonymousnoreply@blogger.com0tag:blogger.com,1999:blog-3629517057210488827.post-23690430604328920342013-09-22T16:53:00.001+09:002013-09-22T23:59:13.771+09:00【アボカド&ブルーチーズバーガー】<div class="mobile-photo">
<a href="http://2.bp.blogspot.com/-bsbfrIQ68mg/Uj6iBlFT1nI/AAAAAAAAAiw/lDCDRSgdfQQ/s1600/F1080200-721756.jpg" style="clear: left; float: left; margin-bottom: 1em; margin-right: 1em;"><img alt="" border="0" src="http://2.bp.blogspot.com/-bsbfrIQ68mg/Uj6iBlFT1nI/AAAAAAAAAiw/lDCDRSgdfQQ/s320/F1080200-721756.jpg" id="BLOGGER_PHOTO_ID_5926352307684103794" /></a></div>
新しいメニューを組む時はいつも、最初にとにかく作りたい料理をざーーっと五月雨の如き勢いで書き付けて、それをがむしゃらにジャンル別に分け、そこら辺でエスプレッソを胃に放り込んで頭を冷やし、その後は粛々と、冷徹な科学技術者の如く、売れそうにないもの、食材のロスが出そうなもの、突拍子もないものを削ぎ落としていく、という手順を踏んでやっているのですが…。。
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この、削ぎ落とす、という作業が実に苦手なのです。
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そもそも当店規模だと、グランドメニューは、本当に細かいものまで入れて70品位には抑えたいのですが、最初に書き出すメニュー候補はだいたい120品前後。およそ半数をお蔵入りにしなければならないとくればこれはもう、削ぎ落とす哀しみの重圧も半端じゃない訳です。
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しかし、今まで売れてきたメニュー、明らかに売れるであろうメニューばかりに絞り込んでしまうと、結果実に冒険心のない無難なメニューになってしまうし、何より料理をする人間として退屈極まりない。そこで、「売れなそう、だけどこんなものを食べて欲しい」と思う料理を、最近でもメニュー改正の度に3品4品残すようにしてみるものの、それがまた謀られたかの様に見事に売れない…。
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しかし、私は挫けません。
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本日ご紹介するこの、「アボカド&ブルーチーズバーガー」もまさにそんな一品。
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たっぷりの香味野菜と香辛料を地味に3日程煮込んで作ったバーベキューソースで焼き上げたパティ、ねっとり食感のアボカド、さくさく香ばしいオニオンリング、溢れるクリーミィなブルーチーズソース。
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何と魅惑的な、と思うのですが、そもそもブルーチーズを使用している時点でぐっと対象が狭まってしまう。そしてバーガーにフライドオニオンが入っている、という状況に馴染みがない。
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結果、殆ど売れない…。
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テキーラダイナーでは、青カビの香りが鋭く抜ける、というよりは、クリーミィさの中に少しカビを感じるタイプのブルーチーズをベースにソースを仕込んでいるので、ブルーチーズが少し苦手と云う方にも結構召し上がって頂けたりします。過去にもそんな事が幾度となくありました。
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そしてフライドオニオン。これがまた単調になりがちなバーガーの食感にザクザクとリズムを与えてくれます。食感のリズムが生まれる料理は食べていて楽しい。
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揚げた玉ねぎの甘さは、単にそれを加えるだけだとバーガーのバランスを崩しがちですが、この場合、ブルーチーズソースの塩気と相まって程良いところに着地しているのではないかと思っています。
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さて。
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少しは食べてみたい、と思って頂けたでしょうか?
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少しでも興味をお持ち頂けたなら、是非一度お試し頂けると嬉しいです。Anonymousnoreply@blogger.com0