最近すっかりビーフステーキ押しのテキーラダイナーですが、肉の重量感で胃袋を満たしたい、という方に向けたバーガーラインナップもございます。
その名もズバリ、「デラックスシリーズ」。
何て安直でストレートなネーミング…。
グランドメニューには五種類のデラックスバーガーが載っていますが、今日はその中から、「ファッツクラブ」を。
具材は、ビーフパティとクラシックパティをそれぞれチェダーチーズでメルト。その上に炭焼厚切りベーコンと、ジュースたっぷりの自家製ソーセージがクロスして横たわり、一番上には目玉焼きがでろんと乗っています。
ヒールバンズにはタルタル、クラウンバンズには自家製マヨネーズが塗ってあります。
以上です。
お気付きの方もいたかと思いますがこのバーガー、ダイナーで唯一、一切の野菜が入っておりません。
私、バーガーを語る度にバランスが大切だとか相乗効果が何だとか偉そうに物申しておりますが、その実、過度の肉食家でもありまして、料理人として或いはお店としての建て前やら綺麗事を排除して、ただ黙々と、愚直に動物性タンパク質を文字通り積み重ねた男気のバーガーが、このファッツクラブなのです。
一つ皆さんに知って頂きたいのは、バーガーにソーセージが入った時のあのごちそう感。
味もともかくあの見た目。横から見ると見事に弧を描いたそれはまるでレインボーブリッジ。ナイフの切り口から湧き出す肉汁は神々しい位に輝いて、もはや掻き立てられる食欲を封鎖できません。
塩気と脂の旨みのベーコントッピングも、とろとろ卵の領海侵犯的な旨さも素晴らしいですが、また違ったバーガーの一面を見せてくれる筈で、是非一度お試し頂きたいトッピングです。
因みに、かぶりつき難さもピカイチ。そりゃあもう、枠からもうでろんとはみ下がっちゃっているので。ですからこれはもう、口の周りをべっちょべちょにして、放たれた狼の如く脇目もふらずガフガフ召し上がって頂きたい訳なのです。
ということで、年頃の恋人達の初めてのデートのディナーには実に不向きな仕上がりとなっております。
オーダーのタイミングを慎重に見計らってのご注文、お待ちしています。
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